エンタの神様 VS お笑いスター誕生

総力戦。それがエンタの神様の勝利です。いわゆる、ネタ番組
しかしながら、内部の方から聞きましたが、ネタ作家が80人近く抱えているというのです。
 ちなみに30年近く前のネタ番組お笑いスター誕生」はネタ作家は僕一人、そして、それから20年近くたったテレビ朝日「GAHAHAキング」は僕を含め、実質、たった二人。「お笑いスター誕生」に関しては当時、駆け出しの作家だった僕はロールに名前が出ることもありません。今のように、ひよっこ作家がすぐに名前が出るような時代でありません。作家のロールの最後に名前が出るまで、3年〜5年以上はかかったと思います。
 それが今や、80人!
このほとんどが顔も知らないFAXだけでやり取りしている作家だと聞きます。
現状ではこの方法論は正しいと思います。
 その理由は現在、ここからブレイクした芸人がすぐ、多くの番組があり、レギュラーを速攻、持てる環境あることです。しかし、レギュラーを持つと、その番組に時間を芸人はさかれます。すると、ネタを作る時間を失います。そこでネタを代理で作ってくれる人が必要になるのです。
 昔はちょっと話題になったからといって、受け入れてくれる番組はそうはありませんでした。それで、芸人はネタ作りに専念できるのです。
 どちらが正しいという話ではないわけで、どちらも正しいのです。
 僕は芸人の本ネタをどんな作家より書いてきた自負があります。無償で書いてきました。それがフツーでした。「新人コント大会」から多くの芸人が出て行きましたが、かなり具体的に当時、僕や渡辺正行くんでネタ作りに関与もしていました。ネタの評論ではなく。台本作りです。大げさに言うと、黒澤明の映画が橋本忍菊島隆三らの共同脚本だったようにです(笑)
たとえば、「オレたちひょうきん族」の番組の台本を書いていたのでいまだに、多少とも印税が入ってくるのはありがたいことです。
しかし、ネタには著作権がありません。ネタとは歌手ですと、ヒット曲。ヒット曲には作曲印税、作詞印税が入ります。
ネタは「読み人知らず」ではありませんが、作者=芸人。本当に書いていた作家は「作不詳」と、隠蔽されます。
 それが作家の美学といえば美学なのでしょうが?
芸人が自己申告しない限り、このネタの作者の秘密は開けられることはありません。