トウシロウさんの芸人テクのベタな世界

著しく目立つのが、相手のボケに対して、やたら、スローモーションで大きく両手を広げ、拍手をして受けてあげる。終いには咳き込んでまで笑ってあげて、床に転げまわることさえあります。
このような受けのお笑い技術がいつの間に、トウシロウ(素人さん)の世界にも入り込み、修得しています。
  件のお笑いフォローテクは若手お笑い芸人が、メインのお笑いの周りを固めた時の定番パターン。
 しかし、トウシロウさんの学園祭の司会者とコンテスト出場者のからみ、披露宴でのトウシロウさん同士のトークのからみ、中にはテレビに出演しているトウシロウさんがメイン芸人のボケにこのようなオーバーリアクションをしていることがあります。
 とにかく、トウシロウさんがお笑い芸人同士のフォローのテクニックや、「・・・・そなことないか!」とか、「・・・・(と、間があって)ありがとうございました(と、締めて逃げる)」「一体、この人・・・・・だ!?」もはや「意味わかんない(小中高校生の日常会話になってしまった突っ込み言葉)」などなど、縦横無尽に披露してくださいます。
 もしかして、日々オンエアーされている「笑っていいとも」を見ていると、この辺のネタが全て織り込まれていますので、タモリさんと芸人さんのやりとりを見て、学習しているのではないかな?
 個人的にはこのトウシロウさんの芸人テクがいつもサム〜〜く見えて仕方ないのです。特にトウシロウさんがプロ芸人とテレビでからんで、このお定まりのテクで芸人にリアクションしているのを見せられると我が体温は火星の温度以下になります。そうそう、新人のグラビアアイドルとかが「いいとも」に出演したときも、この芸人テクをタモリさんに向かって自然体でやっちゃうんです。このときも僕は6回凍死します(笑)。
 是非、くりーむしちゅーの「ベタな世界」で取り上げてもらいたいです。テレビの中のトウシロウさんのベタの世界
 昔のテレビに出演するトウシロウはみんな現在のNHKの「素人のど自慢」の出演トウシロウみたいで、「やりっぱなし」「NOフォロー」でした。逆にこういうトウシロウは貴重です。地方にはまだ昔テレビで見たトウシロウトがうようよ存在しているわけです。日本は広い。
 テレビを見ている視聴者がいかに、テレビの内側に踏み込んできていると思っているのか?錯覚しているのか?恐るべしトウシロウ。
※話は全然違いますが、最近のテレビ業界のスタッフサイドの定番用語は・・・の体(てい)で」あります。「体裁」という意味だと解釈していますが、誰が言い出したのか、今やADさんも勝ち誇ったようにこの「体(てい)で」を100連発します。書籍などほとんど読まないタイプのADがこの古風な「体(てい)で」を使用すると違和感を感じます。
さらにテレビ業界スタッフ会議で「バイアス」という言葉が、2、3聞いたときは、家に帰ってから僕は一人で大笑いしました。