1時間56分12秒 お笑い芸人の青春

騒いでます
 政治家に二世ばかりで困ったもんだというご意見、まったくもって、一理あります
ですが、ですが、
魚屋さんは魚屋を継いで、大工さんが大工を継いでも、誰にも責められない。
 むしろ、「偉いね!いまどき、オヤジの仕事を継ぐなんて、親孝行だ」なんて、年寄りの中にはよってたかって誉められる方が多かったりいたします
 ところが、このところ、皆さんは政治家の二代目だけは許せないみたいだ。
 子供は親の背中を見て育つといいます。
 この古い格言から言うと、政治家の子供が親の仕事を継ぐというのは、わからないでもない。純粋に親のような仕事に憧れてなったお子さんもいるのだと思います
 問題は猫も杓子も、こないだまで、まるで、政治修行をしていない未経験なお子さんでも、結構、相当な確率で「当選」してしまうことなのであります
 月曜9時ドラマ「CHANGE」のキムタクさんのようなことは、テレビドラマとしては素敵なのですが、現実に行われているのでは、シャレにならない。
 日本では、選挙で当選するためには、「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」の3つのバンが必要であるとされています。地盤とは選挙区内における支持組織。
今回、ド素人二代目立候補者の「地盤」というものについてはあまり、話題にならない。
票田があるから、二代目ということだけで、担ぎ上げられ、例えば、「昨日まで、クラブのDJ目指していた坊や」(そんな人は現実にいるかは知りませんが)だって、当選する可能性は充分あるわけです
 「地盤」という市民の側が投票するから、「当選してしまう」構造なわけです
 この辺の人々をクローズアップしないというのはどうしてなのでしょうか?
 幼稚園児のような政治家でも、無理矢理、担ぎ出す何らかのメリットが恐らくあるのだと思います。神輿に乗った方だけ取材しても、神輿を担いだ人も取材しないと。

ところで、お笑い芸人の世界はこうはいかない
二代目もいますが、成功者は極めて少ない
古典芸能の世界でもない限り、親の七光りはなんの足しにもならない厳しい世界である
コント赤信号ダチョウ倶楽部から現在大活躍中の爆笑問題ウンナンバナナマンネプチューン、さまーず、劇団一人浅草キッド、くりぃーむしちゅーのここだけしか聞けないお笑い芸人の汗と涙の裏話が「1時間56分12秒」(コント赤信号渡辺正行VS植竹公和)もこちらで聞けます 
ラジオ日本で 『渡辺正行のラジカントロプス2.0』
http://www.jorf.co.jp/PROGRAM/radio.phpをネット、 podcastingでお聞きください
また、僕が インタビューしております「吉田豪のラジカントロプス2.0」(「もてないからアイドルになる論」「プロ インタビュー術」など)、「吉田豪VSミッキー安川クイズ」、星野ジャパンの敗退を的中させた「羽佐間正雄 のラジカントロプス2.0」(昭和のアスリートの先達の話もいっぱい。NHKオリッピック中継秘話など)現在も配信中です

って、ことで映像は僕の好きなコメディ「DAVE」監督:アイバン・ライトマン/出演:ケビン・クライン/出演:シガニー・ウィーバー

大統領の代役を務める“替え玉大統領”の活躍を描いた、ケビン・クラインシガニー・ウィーバー共演で贈るハートフル・コメディ。(1993/アメリカ)