昼ドラ東海テレビの「麗しき鬼」とのぞくアジア

 バラエティでもないのに、笑えるドラマが今、あります。
東海テレビの「麗しき鬼」(フジテレビ系列)。
人のこころには必ず鬼が棲んでいる…。
このドラマはヒロイン・洵子と悠子が、互いに求め合い、傷つけ合いながらも、二人で数奇な運命を生き抜く物語。
この二人が女子高生であり、レズビアンという、既成の昼ドラの枠を越えた設定。
もちろん、キスシーンもある。
ヤオイ?というのだろうか?
脚本は「真珠夫人」や「牡丹と薔薇」などのヒット作を生み出した中島丈博氏。
主 題 歌    … 工藤静香さんの「雨夜の月に」(ポニーキャニオン)というのも演出側のにくい演出である。

主役の
金子 さやかさん … 眉川 洵子 
遠野 凪子 さん…… 南崎 悠子
女子高生役のこの二人、何がおかしいかって、
二人の演者の年齢が薹が立っている(とうがたっている) のだ
女子高生の役には。
僕には女子高生のコスプレ(笑)しているようにしか見えないのです
台本の強引な展開もさることながら、その役どころの「無理さ」がおかしくて、
結構、暇つぶしドラマとしてはおもしろいです
映画「バベル」の菊池凛子さんの女子高生もちょっと、薹が立っていて(とうがたっていて)、こういうの外国人の人が見たら、間違った日本観を持ちそうだと思いましたが、
この東海テレビの「麗しき鬼」の女子高生はその上を行っておりました(笑)
外国人旅行者がこのドラマを見ると、相当、間違った(笑)日本の学生事情を
持ち帰って、母国に流布しそうです(笑)

「バベル」もそうでありましたが、アランパーカー監督の「ミッドナイトエクスプレス」(Wikipediaによると、麻薬不法所持の罪でトルコ刑務所に投獄されたアメリカ人旅行者ビリー・ヘイズ。地獄のような獄中生活が続く中、彼は脱走を決意するが……。驚くべき実話を基にオリヴァー・ストーンが脚色(アカデミー受賞))や「シェルタリング・スカイ」もそうであったように
 外国人監督ののアジア・アフリカ地域の描き方が外国人旅行者の目を通して見る
「奇異で危険な雰囲気のアジア」なのです。
フランシスコザビエル来訪以来の見方とまったく進歩ないと
いうか?
 異国の人々が対峙するアジアの目線ではなく、常に「のぞきこんでいる目線」なんだと感じるのです
 異国の人はアジアアフリカの我々を常に高みからのぞいていたいのだなあ?と、映画を見て思うこと多々です