気になる男

 
  僕が目を離せないスポーツ関係者がいます。
  早大応武篤良監督(48)です。
彼はが23日、横浜市内のホテルで行われた全日本大学野球連盟監督会に出席し、宮崎県知事選で初当選した東国原(ひがしこくばる)英夫(そのまんま東)知事(49)の「宮崎スポーツ王国化」プランに言及。新知事が宮崎へ母校・早大の野球部のキャンプを誘致する構想を、4月から同大学へ進学する斎藤佑樹投手(18)の人気への「便乗だ」と断言。
 「時期尚早だよ。一国一城のあるじとして、今からやらなきゃいけないことはたくさんある。今はパフォーマンスにしか見えない。『佑ちゃんも』なんて、便乗だよ。まだ“そのまんま東”のまんまだ」
 知事が母校である早大の野球部キャンプ誘致を提案したこと、もちろん、斎藤佑樹投手人気効果も見込んでいることももちろん、話題になることを選択することは行政者として、いたく当然のことではないであろうか。そういう感性が今までの宮崎県政に欠落していたからではないでしょうか。
 「まだ“そのまんま東”のまんまだ」
 この発言というのも、どうしたものだろう。
 ある種、芸人というものを、高みから見下ろす典型的な昔の日本人?のような志向回路の人だと見受けられる。
 そして、このような発言は斎藤佑樹投手、そして、早大チームにとってもイメージダウンなのではないでしょうか?
 さらに追い討ちをかけたのは応武監督改めてプレ五輪“NO” プレ五輪(8月・北京)に斎藤を派遣しない意向を示していること。それに、星野仙一日本代表監督に苦言を呈した。
名将星野ほど、実力主義者はいない。単なる人寄せパンダで、斉藤くんに声をかけるわけがないと僕は思う。
しかし、その星野監督に対して、応武監督が、改めて“NO!”を突きつけた。大学デビューもしていない段階での招集構想に「今は、出す出さないの議論の段階じゃない」とピシャリ。さらに「集客を目的とするのであれば、人気タレントを呼べばいい」と“客寄せ”での招集にクギを刺した。
見方を変えれば、星野監督に立ち向かう勇敢な男というのもあるかもしれない?ここまで言い張るなら、この一貫性は通して欲しい。活字でしか、この人の情報が入らないので、どんな風貌をしているのか、興味がある。
何故、もっと、この人に注目しないのだろうか、マスコミは。
冷静に考えて見ると、当の応武篤良監督自体も返す刀で「斎藤佑樹くんをとった理由のひとつに早稲田野球部の広報的な意味合いはまったくないのですか?」と問いたい。私立大学である限り、斉藤くん効果を考えないというのはむしろ、妙である。