２７年前、ボクは日本テレビの深夜の政治番組「RON」に作家として
起用され、レギュラーゲストに顔見知りの浅草キッドをオファーした。
放送禁止だが鋭い切り口の時事ネタを得意として、二人は読書家で、優れた芸人の頭の良さで絶対に、政治番組ができると思っていた。
収録1回目の浅草キッドの楽屋で、博士が「なんでボクらが起用されたんですか？全然、政治のことはわかりませんよ」と、不安をつぶやいた。
「大丈夫、大丈夫、君たちは政治番組に向いているから」
あれから２７年、水道橋博士が参議院議員になった。
ボクの未来予想図は的中した。
博士が政治を志したのはボクにとっては当然の成り行きに過ぎない。
