大きい数字に鈍感

 脚本家山田太一さんのご本にこのようなことが書いてあった。
 僕なりに要約するが、正確な文章ではないが
 「NHKテレビで、ハワイのマウイ島に高性能の天体望遠鏡を持つ観察基地をつくった日本人天文学者のドキュメンタリーがあった。
いい作品だったが、一カ所だけ今になっても違和感が消えない。
それは報道の姿勢に関わることで、ドキュメンタリ主役とは関係がない・・・・学者の風貌人柄はとてもいいものだったし、巨大なレンズを完成させた技術者の努力にケチをつけるつもりもまったくないが、ナレーションが、小さくひっかかって、あとをひいている。
 その天体望遠鏡の建設は気象庁の仕事で400億円の費用は国の予算から獲得しなければならない。そういった中から国会議員との出逢いがあり、その国会議員がそんなに金をかけて一体、何を見るのだという物言いをしたというナレーションだった。
 国会議員の物言いは確かに悪いところがあるが、赤字財政の時に一体、400億円かけて何を見るのだと言う言葉に番組は蓋をしたように見えた」と、山田太一さんは述懐している。
 鳩山総務相は10日午後、参議院総務委員会で「成功報酬は売却額の1.4%。その金額が6億より少なかった場合は6億円になる。成功報酬6億円は堅い」と述べ、メリルリンチ日本証券に最低6億円が支払われる予定だったことを明らかにした。
 2008年の公共事関係費は、2008年度予算では約6兆9000億円。6億円なんて、コンサルタント量として大したことがないのか???????
 どうも、ぼくら市民は小さいお金には一円単位までうるさいが、大きい数字はお手上げてにしてしまうところがあると思う。なんだか、よくわかないから、ま、いいか。でも、全部血税。これ、太っ腹というより、放置である。これはとても、まずいかことだと思う。大きい数字もチェックしないと。
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 現在、僕が聞き役をやっておりますラジオ日本の「ラジカントロプス2.0」のpodcast、インターネット放送で、梶原しげるさんの「聞き管理術」、ITジャーナリスの佐々木俊尚さんの「ケータイ小説家」、横澤彪さんの「テレビ時評」などについて配信中です。
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グルメ番組のレポーターのコンプラインス問題など、爆笑ネタ?満載です
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