巨匠もお世辞を言う

ロイ・シャイダーが2008年今年、亡くなっていた
知らなかった。
あの「ジョーズ」『オール・ザット・ジャズ』の主人公であります
自分にとって、気にかけている有名人が知らない間に亡くなっているから
死亡記事はまめに見る事にしている。
 「2010年 宇宙の旅」のDVDを初めて見て、主人公のロイ・シャイダーはお元気だろうか?と、思って調べて、今年、2月に亡くなっていることがわかったのだった。折しも、原作者アーサーCクラークも三月に亡くなっていた。
 まだ、若いヘレンミレンもロシアの宇宙飛行士役で出ていて、ロシア語がとてもうまい。この人が後に「クィーン」でアカデミー賞を取ったわけだ。芝居がうまい人がきちんと賞を取ってうれしい。
 ピーター・ハイアムズ監督とアーサーCクラークは一度も合わないで
映画「2010年 宇宙の旅」を作った。そのことがかえって良かったとアーサーCクラークは述懐しているが、この映画を見る限り、プロセスがダラダラして、とても、成功作と僕には思えなかった。
 巨匠アーサーCクラークでさえも、お世辞を言うというのが、とても不思議だと思う。やはり、アーサーCクラーク原作「2001年宇宙の旅」の監督である巨匠スタンリーキューブリックの「シャイニング」を原作者スティーヴンキングが「Conversations on Terror with Stephen King.」で、酷評しているのとは大違いである。
 ジャックニコルソンが冒頭から狂人になっているのがキングの本意ではなく、あの舞台になったホテル自体が彼を狂気にしていくというのが原作だからだ。映画を見ると、確かにごもっとも。これはキングの言うのも無理はないと思う。