村上春樹さんの本の読み方をナイアガラーに教えてもらおう

 このところ、ちょいとハマって再三、内田樹さんのことを書いてきましたが、ついに内田さん、「小林秀雄賞受賞」なさった。受賞作は『私家版・ユダヤ文化論』
 その インタビューは雑誌「考える人」に載っております。
 自分は最近、ジョギングしているのですが、なかなか、しんどい。なんとか奮起させるために、村上 春樹さんの新刊「走ることについて語るときに僕の語ること 」というエッセイを読んでおりました。全編、走ってきたことの日常を書いている本です。
 村上 春樹さんは100キロマラソンに出たほどの走る人。
 走り続ける忍耐力と小説を書き続ける忍耐力は似ているらしく村上さんには向いているとのこと
 僕は、村上さんの熱心な読者ではないのです。むしろ、ちょっと苦手な部分もあるのですが、彼が走っている後ろ姿がとても50代後半に見えない背中。そんな写真がこの本にはあり、このくらい背中のお肉をシェイプしたいと、読む気になりました。不純な動機です
 また、村上さんの本を読もうと思ったのには、たまたま読んだ、僕の好きな作家の川本三郎さんのお酒の随筆にビールを飲むようになったのは村上春樹さんの小説「1973年のピンボール」と書かれてました。
 この小説はボクも大昔、読みましたが、途中で挫折。
でやたら、ビールを飲むシーンが多いビール小説と書いてあり、僕もビールが好きで、川本三郎さんが一目置く作家の人なら、ちょっと本を読まないといけないと思ったのです
 また、村上さんのほとんどご本のイラスト書いていらっしゃるの安西水丸さんで、安西さんはボクの友人の新鋭のイラストレーター山崎杉夫くんの師匠。と、なんとかジョギング克服と村上春樹読書克服が数珠つなぎの人のつながりでやる気にさせてくれました。
 そんなことがあって、今日、内田樹さんの新刊が出ていて、そのタイトルが「村上春樹にご用心」。
 村上春樹さんへの入門本であります。あいかわらず、内田さんの視点はきびしく「何故、村上春樹は批評家に嫌われるのか?」など村上さんのみんなの誤解をおもしろくおかしく解いていきます
 インド人の大学院生にも受ける村上春樹は土の匂いがしないから・・・・など
 何故、村上春樹さんが世界レベルに受けるかが解説してくれています
 これはちょっと読まねば。
 また、このタイトル「村上春樹にご用心」は内田樹さんが大滝詠一さんも認めるナイアガラー(大滝ファン。内田さんは大滝さんと大滝特集のMOOK本で対談しています)であり、大滝さんの曲「あの娘ご用心」から付けたタイトルだと思われます
 で、ユーチューブは大変、こじつけですが、その大滝さん関連で達郎さんがカバーしていたEddie Holman 「"Hey There Lonely Girl」ボクも一番大好きな美しいファルセットソウルです