豪華!内田樹先生と養老毅先生の戦後漫画論


9月28日、内田樹先生と養老毅先生のトークショーに行ってきた。
テーマは「戦後マンガ家論 養老孟司内田樹
いやはや、僕が敬愛し、続け、信用している
お二人の学者である。
 
 養老さん、曰く、日本人の脳の構造は日本のマンガの特性の表意文字(図像)と表音文字(音声)を並列処理する日本人の言語脳の構造と不可分であるという。
これは外国人にはこういう脳の働きが出来ないという。
 外国人が、言っている漫画とはアニメのことである。いわゆる漫画本を理解する脳がない。しかも、日本の漫画は右からめくって行くように、描かれている。これが外国人にはダメらしい。

 養老さんはまったく、少女漫画が理解しようとする気がないという。(これは僕も同じ)内田さんは奥さんから無理矢理、読まされ、少女漫画を読む修行をさせられたそうだ。そこから少女漫画にのめりこんでいったそうな。
 いろいろ、目から鱗の話ばかりだったのだが、戦後と漫画の話がおもしろかった。日本では戦中から続いている漫画が、敗戦国となり、GHQの統制があったにも関わらず、連載が戦前戦後をまたいで、続いたということだ。これは実に不思議
 「のらくろ」とか「ロボット三等兵」なんて確かにそうだ
何しろ、兵隊の漫画なのだ
 お二人とも喫煙家でいらして、イベントの後、楽屋の裏で煙草を小雨にあたりながら、吸っておられた。
 この姿を禁煙しようと思って、出来ない人ら、見たら、どれだけ心強いことか!一方はの死の最高権威の学者であり、もう一人は仏文学者であり、哲学者である。
 人の生き死については、考え抜いたお二方。
 このお二人のご判断が間違っているわけがあるまい!(笑)