母親衆宿

赤ちゃんポストである。
 これを郵政民営化?という悪い冗談をいう人がいるかもしれない

 昔、若衆宿という風習が特に西日本にあった。
ポリネシアなどの海洋民族の流れであることが司馬遼太郎さんの書物でわかる。
15歳になり、大人なるためにここへ行く。
Wikipediaによると、
若者宿、若衆宿などといわれる拠点があり、そこに寝泊りしたり、共同で作業したりする場合が多かった。村内の警備や様々な作業を行ったり、共同で集まり親睦を図った。特に祭礼では、若者組のメンバーが子供組を指導して中心的に運営を行う場合が多かった。

「村の青年団」というのはこの名残りなのだという。
同じように娘宿という制度もあったと思う。これも女性の大人へのトレーニングの場所であったらしい。
世の中、検定流行りだ
漢字検定、ロック検定など。
まじめに思うのだが、赤ちゃんポストのアイデアの前に国家試験で第一種母親免許制度とか、第一種父親免許制度とかどうであろう?
こんなことを言うと、自然の摂理のことを唱えるお人に叱られるかもしれない。確かにその問題もあると思う。また、已む無く出産される方もいらっしゃると思う。それはまた、別の話だ。
とにかく、僕は「子供が(子供みたいな大人が)子供を産んでいいのか」という原点を考えてしまうのです。
塾みたいな形式で、親になる前に、宿泊はなしの「父親衆宿」「母親衆宿」とかいうネーミングの年間○○時間の国家の履修制度はどうだろう?
※写真は熊野古道の若衆宿の後