「青春と読書」と青田買い

「青春と読書」「遊歩人」「本の時間」「銀座百点」「かまくら・・・」と無料の魅力もあるが、活字中毒というのはここまで、イヤシイか?と思われるほど、書店においてある読書情報誌を手に入れてきます。
 何よりも作家の原稿をいち早く、眼にしたい!新たらなる才能ある書き手との出会いたい。つい、買った本以外にも手にしてしまう。
これは故郷函館に高校生の時にいた頃からの「足がつかない前に読んでいたい」と、まるで鮮魚の目利きをしている市場の人のような感覚で購読していた時に始まります。わかりもしない癖に「早稲田文学」などを注文して読んでいた「読書癖」とでもいうべき哀しい性。
 お笑い芸人の青田買いを己の主催する「新人コント大会」(渋谷ラ・ママ)でやってきましたが、この習性は高校生の頃からの「作家青田買い」活動の延長であったことに最近、気づきました。
 才能の第一発見者になる興奮と喜びは探検家と、似ていると思います。これは自己満足以外の何でもないのですが、止められない。周りが騒ぎ出すと、ちょっと冷めていくというとそうでもない。例えば、小さなライブハウスで1973年当時、無名のユーミン、達郎さんを見た20人以内の客に僕は含まれていました。だからなんだ?と思われるかもしれませんが、大げさではなく、日本の音楽界で明治維新が起こるかもしれないと思いました。その歴史に立ち会えた喜びは何ものにも変えがたいのであります。
しかしながら、これほどの成功を収めるとは予想だにしていませんでしたが。
 このように、書評家や音楽評論家の記事も耽読しておりますが、それよりもなお早く、自分の目利きで判断したい。このガッツイた性格にはほとほと困り果てます。
 最近のヒットは「青春と読書」に「デスノート」のノベライズ本「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」の作家 西尾維新さんの インタビューが載っていたこと。Lの過去にスポットを当てた本ですが。