「生還」小林信彦(文春文庫)

 

 

最近、文化放送のラジオにもめっきり、出演なさらなくなった作家小林信彦さんは御年89歳
信じられない。
 
昨日、買って夢中で読み出しました。
 
「生還」小林信彦(文春文庫)
 
2021年まで「週刊文春」で名物コラム「本音を申せば」を、23年もの長きにわたり執筆されていた小林信彦さん。当時、週刊文春でこのコラムを担当していた私が、お嬢さんから「父が脳梗塞で倒れた」というお電話を頂いたのは、2017年のGW中の旅行先でした。一時は連載の継続も危ぶまれたのですが、半年の中断を経て見事にカムバックを果たされました。そして復帰第1回目から始まったのが「生還」で、これはタイトル通りの小林さんの脳梗塞闘病記です。毎週原稿を頂戴しながら、ご自身の見たもの体験したものを全て作品として昇華する、そんな作家の執念と凄みを感じていました。この作品から、「脳梗塞のリアル」を是非感じて下さい。(担当KN)