オタクの自己申告



マニアック物まねというものがあるが、
我々、物まね通仲間(笑)?としては、テレビ朝日1984年10月にスタートした
カーグラフィックTV
現在はBS朝日でやっている。
のナレーターは古谷徹さんの物まね、そして、この番組のMC松任谷正隆さんと
雑誌「カーグラフィック」の編集者田辺憲一さんのやりとりの物まねをするのが
酔っ払った時の常である。
CALという製作会社の北野Pはこの古谷徹さんのナレーション物まねが
うまい。声質は似ていないが、ナレーションのフレーズがいかにもなのだ。
僕はMC松任谷正隆さんと
雑誌「カーグラフィック」の編集者田辺憲一さんのやりとりから参加するが
あまりこれは似てない。
ただ、気持ちでやりきるのが、我々の中では意味がある。
 そして、もうひとつが、土曜日の老舗番組東京FMの「サタディー・ウェイティングバー」のスタンと
ジェイク(この人、有名なスタジオミュージシャンJHコンセプションである)のやりとりの物まね。これはフジテレビの小林くんとやる。
これも声質は似ていなくいい、言っている内容が、らしければOKなのだ。

ところで「カーグラフィックTV」。
この番組の持っているおぼっちゃま感が心地よいのである。
僕はこの番組の「サタディー・ウェイティングバー」と、ともに長年のファンである。
「オタク」という言葉が簡単に宣言される時代である
「僕はオタクですから」
と、自己申告する人が多い
一見、卑下しているように見えるが実は自慢しているように
最近、この「オタク自己申告」が聞こえて鼻持ちならない
雑誌「カーグラフィック」関係者を見ていると、この人々こそ
本物の「オタク」だと思う。
(「CG』『NAVI』などを出版する二玄社
の入社試験って、相当、難度が高いと思われる。オタク中のオタクが集まってきているのではないだろか?歴史も古い雑誌だし、アニメなんて比では歴史だし)

それでいて、彼らには自称「オタク」という意識がまったく感じられない。
腰がすわっているのだ。

グルメ評論家というのがいる。
彼らの大変さは、おいしい食べ物をいかに、自分なりの文学的な
言葉で比喩するかで決まってくることだ
ちなみに「いい仕事をする」という表現は山本益弘さんが作った
名表現である。
しかし、そうそうおいしさを表現する言葉はあるものではない

それに輪をかけ、車をお膳の上に乗せて、車の乗り心地を
表現する車評論家は尋常ではない知識と語彙が必要になってくる
テレビという大衆のおもちゃの中で
MC松任谷正隆さんと雑誌「カーグラフィック」の編集者田辺憲一さんの
会話を聞いていると、その表現力の豊かさと語彙に驚かされる
よくまあ、ネタがつきないなあと。
今日のカーグラを見ていて、松任谷さんがBMWの車のことを
「・・・・肉厚が・・」と表現していた
前々から、松任谷正隆さんは随筆などで文才のある人だと
思っていたが、「肉厚」の表現には唸った。
この素晴らしきオタク番組「カーグラフィックTV」、永遠に続いて欲しい。