今月号の本の雑誌の特集は<スリップを救え>

今月号の本の雑誌の特集は<スリップを救え>
「(本誌より)スリップをご存じだろうか。そう、購入前の本に挟まっている細長い紙片である。表面が補充注文カード、裏面が売上カードになっている大変便利で本を売るのに欠かせない(はずの)この紙片が、なんといま絶滅の危機にあるという。この春、角川文庫が突如、スリップを廃止、他社にもそれに追従する動きがあるのである」
実際、本屋さんで並んでいる角川文庫を片っぱしから頁をめくり、調査したが、確かにスリップが入ってない。
下着をつけ忘れた文庫本のようだ。
現在、ほとんどの書店はPOSシステム導入で売上げや在庫を管理をしているが、日本の小さい町の本屋さんでは、まだまだ、このスリップで管理している本屋さんもあり、スリップの消滅になると営業に影響が出るというのだ
このスリップの消滅反対運動を書店や書評家の方から狼煙が上がっているそうだ。
この特集に本の雑誌は20頁も割く、力の入れよう。
新しい科学のシステムが生まれると同時に古いものが押し出され、削除されていく 寂しくもあり、恐ろしくもあり。