グラミー賞の現場で僕が、ポール・マッカートニーに「ポ〜〜〜〜ル」と叫んだあの日。
ポール・マッカートニーが来日コンサートをやる!この情報が毎年、入る度に某局の某氏に来日特番のドキュメント企画を書かされた。僕の想定企画ではまずは、竹内まりやさんが、ロンドンへ飛び立つ所から始まる企画書。
この人(竹内まりや)しかいないと、僕は提案した。(ご本人の承諾は得ていない想定)
それから6、7年は経ったのが今回のポールの来日である。
某氏から連絡が途絶え、いきなり、今回、この来日の事実を知り、こちらとしては寝耳に水の出来事だった。
その件に関してはこれ以上は語るまい。
ところで、ポール・マッカートニーに直に見たのは1990年。
グラミー賞の日本での放送のために作家として、ロスアンジェルスのシュラインホールにタキシードを来ていった時である。この時、ポール・マッカートニーは特別功労賞を受賞。そのプレゼンターが名女優メリルストリープ。彼女自身が若かりし頃、やはり、若かりしビートルズのポールを見て、熱狂したことを切々と語る名スピーチだった。
こういう少女たちの生態を見事に描いた映画がロバートゼメキス監督の「抱きしめたい」である。この映画、小品ながら、感動した思い出がある。
小学生の時、ビートルズに熱狂していたオマセな僕はビートルズに奇声を上げるおねえさん達をひどく軽蔑していた。
僕はアンタたちと違って、もっと純粋に彼らの音楽が好きなんだと。(それ自体は本当だった)
しかし、すでにいい大人で、しかも、仕事でグラミー賞を見ていた僕は特別功労賞をもらう生(なま)ポールとバックに流れるビートルズの曲に誘われて、「ポ〜〜〜〜ル」と誰よりも先に、1960年代のアメリカやヨーロッパや武道館の日本の少女たちように、絶叫していた。
初めて、絶叫する彼女らの気持ちが理解し得た瞬間。僕はすでに中年男だったのに。
恥ずかしながら、その声が今でも、グラミー賞の映像を見ると確認することが出来る。
下記のグラミー賞の映像動画の5:57で「Pa〜〜ul!」と最初に叫んでいるのは紛れもない僕の声です
そして、うれしいことに、その僕の声に呼応して、ポールが「Pa〜〜ul!」返しをしてくれている!ことを確認できます
http://www.youtube.com/watch?v=pqO5iElrilo