菊池寛と(笑)


 「・・・・・・じゃないですか」「いい感じ」など、大のオヤジが
ギャル語を使用するのはどうも好きではない。
なんかそういう大人は信用しないことにしている。
しかし、メールで(笑)というマークだけはやむなく使ってしまいます。
 一般人が書籍や昔ながらの手紙を読む機会が減り、メールの読解力しか持ちえてないのでは?という不安から、書いてしまうのかもしれない。
また、笑いのツボ、ボケどころに念を押して説明してあげなくてはという、強迫観念から、ご丁寧に(笑)と書いてしまうのか?
どうして、こういうことにうるさい自分が(笑)を書くか、うなって考えていたら、答えが出た。
この(笑)は実は、メールで生まれたものではない誕生秘話があるからだった。
翻訳家の大森望さんも指摘していたが、菊池寛の文壇座談会が(笑)の始まりで、何も携帯が出現してから生誕したマークではないからである
自分にとって(笑)はギャルマーク?ではなく、幼い頃から文芸春秋などの対談記事で見慣れたマークだったから違和感がないのだ
やっと、喉のつかえが取れた(笑)