「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」(Till There Was You  ビートルズ ポールマッカートニー

 

「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」(Till There Was You)は、1950年にメレディス・ウィルソンによって書かれたショー・チューンである。当初のタイトルは「Till I Met You」で[1]、1950年にアイリーン・ウィルソン(英語版)によるレコーディングが行われた。1957年に上演されたブロードウェイ・ミュージカル『ザ・ミュージックマン』Shirley Jones & Robert Prestonの劇中歌として使用されたのち、1962年に公開された同名の映画でも使用された。ミュージカルでは、ロバート・プレストンとバーバラ・クック(英語版)が歌唱した[2]。

Meredith Willson
アイオワ州メーソンシティー出身。ニューヨークのフランク・ダムロッシュ音楽芸術研究所(後のジュリアード音楽院)で学ぶ。フルートとピッコロの奏者として、1921年から1923年まではジョン・フィリップ・スーザの楽団の、1924年から1929年まではアルトゥーロ・トスカニーニニューヨーク・フィルハーモニックのメンバーであった。その後サンフランシスコに移住し、KFRCラジオのコンサートディレクター、ハリウッドのNational Broadcasting Company(NBC)ラジオの音楽監督を務めた。この間、アカデミー作曲賞にノミネートされたチャーリー・チャップリンの『独裁者』(1940年)などの映画音楽を書いている。第二次世界大戦中はAFNで勤務した。

もっとも有名な作品の『ザ・ミュージックマン』は1957年にブロードウェイで上演され、1962年と2003年に2度映画化された。40曲を超える歌が書かれたこの作品には、8年の歳月をかけて30箇所以上の修正が行われた。本作の挿入歌では、ソニー・ロリンズ、ペギー・リー、ビートルズが取り上げた「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」が有名。第2作のミュージカル『不沈のモリー・ブラウン』は1960年から1962年にかけて上演され、1964年にはデビー・レイノルズ主演で映画化された。3作目は『三十四丁目の奇蹟』の映画タイトルで知られている Here's Love(1963年)で、最後の4作目はコロンブスの航海に融資を試みる『1491』である。

クラシック音楽の作品には、交響曲第1番「サンフランシスコ交響曲」、第2番「カリフォルニアの伝道」があり、巧妙なメロディーと、複雑なオーケストレーションが評価されている。

受賞歴
アカデミー賞
ノミネート
1941年 アカデミー作曲賞:『独裁者』
1942年 アカデミードラマ音楽賞:『偽りの花園
1959年にアニタ・ブライアント、1963年にビートルズによってカバーされたことで知られている。