」
1979年を見ました。
- 三田村綱子(長女) - 加藤治子
- 里見巻子(次女) - 八千草薫
- 竹沢滝子(三女) - いしだあゆみ
- 竹沢咲子(四女) - 風吹ジュン
- 竹沢恒太郎(父) - 佐分利信
- 竹沢ふじ(母) - 大路三千緒
- 里見鷹男(次女の夫) - 緒形拳/露口茂(パート2)
この役者の並びを見ただけでぞくぞくする。
滝子いしだあゆみが興信所に調べさせ、四姉妹の父親に愛人と子どもがいることが判明。
四人は集まって母親を気遣いながら対処について話し合う・・・
決して、男性脚本家には書けないドラマだ。
しかも、女姉妹のいる向田さんのような女性脚本家ではないと、
姉妹たちのリアルな会話は書けないはず。
向田の妹の向田和子さんの本に、ドラマに家族でおすしを食べる場面があって4人の娘たちの一人が母に向かって、「お母さんだって、穴子と卵はいつも人の分食べてる」という台詞があるが、実際の母もそうだったそうだ。
また、揚げ餅を「お母さんの踵(かかと)みたい」というのも実際に母の踵が赤ぎれでヒビが入っていて姉妹でそう言っていたという。
八千草さんは巷では清純派のイメージが強いが、どうして、このドラマを見ると危うい魅力を感じる。
これより、2年前の「岸辺のアルバム」山田太一脚本で竹脇無我と妻役の八千草さんが密通する役を演じているから、山田さんの先見の明はすごい。
ちなみに山田さんは学生の頃、八千草さんの大ファンで寺山修司とどっちがファンかを争ったことがあると、僕に話してくれた。
意外だったのが風吹ジュンを「好きだわあ」と高く向田さんが評価していたことだ。
https://www.nhk.or.jp/archives/meisakuza/detail/?vol=29