三遊亭好楽ちゃん祭り 星屑の町〜東京砂漠篇


※写真は柳家喜多八さん
9月20日 僕の師匠である水谷龍二さんの作・演出の星屑の会「星屑の町〜東京砂漠篇」
 @下北沢 本多劇場(2006/9/14-24 14ステージ)を観劇。
 受け付けで、石井光三会長の後を引き受けた娘さん石井久美子さんとご挨拶。
ゲストの戸田恵子(キティ岩城)さんは僕が高校時代にNHKの「中学生時代」で出演し、注目していました。その後、歌手へ転身。さらに劇団薔薇座に入団。その後は皆さんがよくご存知の名バイプレーヤーに。
 彼女が歌う「東京砂漠」の詞を噛み締め、沁みました。
こんな歌だったんだ!
東京砂漠

作詞 吉田 旺
作曲 内山田洋
唄 内山田洋とクール・ファイブ

一、空が哭いてる 煤け汚されて
ひとはやさしさを どこに棄ててきたの
だけどわたしは 好きよこの都会が
肩を寄せあえる あなた……あなたがいる
あなたの傍で ああ 暮らせるならば
つらくはないわ この東京砂漠
あなたがいれば ああ うつむかないで
歩いて行ける この東京砂漠

二、ビルの谷間の 川は流れない
ひとの波だけが 黒く流れて行く
あなた……あなたに めぐり逢うまでは
そうよこの都会を 逃げていきたかった
あなたの愛に ああ つかまりながら
しあわせなのよ この東京砂漠
あなたがいれば ああ あなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠

あなたがいれば ああ あなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠
あなたがいれば ああ あなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠

あなたがいれば ああ あなたがいれば
陽はまた昇る この東京砂漠

地方出身者の自分にとって当時、この詩は若い根っこの会のメンバーになったように染み渡りましたが、歳をとると、この歌詞の意味がもっと伝わってきます。
こういう歌謡曲、演歌が水谷龍二さんは大好きで、とても、僕と二つ違いとは思えませんでした。つかこうへいさん、水谷さんが実にこの辺の臭い演歌、歌謡曲をお芝居の中でうまく使います。一歩踏み外せば、ストリップ劇場で使用しそうな選曲ですが、実にドラマッチック、なおかつ悲劇的効果を演出します
 打ち上げでCAL北野Pとラサール石井ちゃん、小宮ちゃん、清水宏くん、でんでんさんらとご挨拶。僕の企画でラサール石井ちゃんが司会のNHK番組について立ち話。白石冬美さん、山崎ハコさんの顔も。そして、東京砂漠の前川清さんの顔も!
 前日は笑点でおなじみ三遊亭好楽さんの40周年の会。三遊亭好楽さんの息子さん王楽くんにお誘いを受け見てまいりました。「2006 好楽ちゃん祭り(中日)」
出演 三遊亭好楽桂三枝立川志の輔三遊亭楽太郎 柳家喜多八 三遊亭王楽
  豪華でしょう。
   柳家喜多八さん、初めて見ましたが、こんなおもしろい、味のあるオヤジが落語界に眠っていたなんて!落語界の奥の深さを感じました。
   出囃子に合わせて出てくるところから、ずっとふて腐れて登場するこの 柳家喜多八さん。ずっと、このふて腐れキャラで押し通す。これがもう、大勢いらしたおば様のお客にドッカンドッカン!第二の綾小路公麻呂になるかもしれないこの人。注目。
   王楽くんはきっちり、きれいに、でしゃばらないように前座を務め、楽太郎さんもおばさんターゲットの漫談で綾小路路線!で大爆笑。
   立川志の輔さんの自作であろう新作落語の完成度がパーフェクトに驚き、桂三枝さんの色気に良い、体調が悪かったのにサラっとやった三遊亭好楽さんの熟練に感動。
 噺家の話芸というものがいかに素人とレベルが違うものかを確認した夜でした。