原子力空母はストーンズの舞台セットのようでした


 横須賀基地原子力空母.。
 知人に頼んで、見学に行ってきました。
あまりに現実感のないほどの大きさにこれは巨大な張りぼてはないか?
と、目と疑うほど。
わざと荒々しく階を重ねる建造物。
初の日本ライブのローリングストーンズの東京ドームでの舞台セットの
ようでした。
機能的以外の威嚇する造形美としての迫力がありました。
劇画アキラノ世界でもあります。
もしかして、軍艦の造形美は男子の入隊動機の中のひとつになっているかもしれないと
思いました。それはある意味、軍の広報作戦のひとつかも?と。
軍機や軍艦が何故、美しいのか?
プラモデルで男子が夢中になるのか?
謎が解けたような気がしました。
30メートル先に存在している世界最大の戦争の道具という現実感を
一瞬、失ってしまいます。
 こんな鉄の固まりがどうして、水に浮いているのだ?幼児のような
 素朴な疑問さえわいてきました。
 戦争という現実がこの空母を眺めていてもまったく沸いてこなかった
 というのが正直な感想でした。ただ、呆然としていました。
 この空母が訪れるたびにあの黒船来航の日本人のように脅威を抱くのだと
 思います。
僕の中で、日本の国土安全と、パワーなアメリカ軍の加護の恩恵の天秤が揺れています。
 ※内部には今回は入れませんでした