平凡パンチの三島由紀夫

三島由紀夫さんの本を初めて読んだのは中三だったと思う。当時の少年にしては珍しく川端康成が好きだった。川端さんの小説を読むと、今まで現実には見た事がない日本の自然の風景が描かれていて、外国人が日本を旅した時に感じているような感覚に襲われ(YMOのコンセプトの外国人が見た日本のような視点と少しだけ似ているかもしれない)、その文章の光景の中を精神的に彷徨った。
 日本人なのに何故?それは自分は北海道は函館に住んでいたからだ。
 津軽海峡のブラキストンラインを挟んで自然体系が変わると、小学校の頃、授業で習って知っていた。だから、自分の見慣れた自然はロシア的な風景、ヨーロッパ的な風景に近かったからだ。その川端さんと師弟関係のある三島さんであることから、小説を読み始めた。
 読み始めた理由には太宰にちょっとはまりかけていて、動物的カンや三島さんさんの太宰に対する批判的な文章を読んで、これは両方読んで、精神的バランスが取れるかもしれない、一丁前のこと思った。
 読み出してからは、もう、三島熱にウナされる日々。耽溺した。どんどん、深い所に自分が連れて行かれのが、心がわくわく踊った。
 それ以前は全然、小説読みではなかったが、こんな小説、文章を読んだことがない。絢爛、豪華、清冽、とにかく、例えようのない怪物のような小説にぶちあたった。
 最初に読んだのは花ざかりの森だったか?定かではない。
 三島さんが教えを守って、国語辞典を「あ」から漢字を覚えていき、文章修行的なことを素直にやった。
 1973年、浪人中、僕は三島さんの初版本の小説を早稲田〜高田馬場の古本屋を一年間かけてほぼ買いしめた。当時、三島さんの初版が定価以下で古本屋で売っていた。あらゆる、評論も読んでみた。
 大学の卒論も一丁前に「三島由紀夫」。
 放送作家になって、番組のエンディングロールにバラエティなのに、植竹公和の代わりに構成「平岡 公威(三島由紀夫さんの本名)」とお願いして、入れさせてもらったこともあった。三島さん、すいまんせん(笑)
生前、80万部の平凡パンチ投票でダンディな男一位!長嶋茂雄より上位の人気の三島さん!世界的スターとして、人気投票をして、フランスのドゴール大統領に次いで 生前の三島由紀夫さんが人気二位だった。一小説家でこれだけの人気のあった作家は日本ではかつて、そして、今もいないのでは。
 本日深夜24時、三島由紀夫さん担当平凡パンチ記者の椎根和のラジカントロプス2.0(ラジオ日本)。三島さんは実はあの大歌手の親も公認のおつきあいだった!
三島由紀夫邸に警視庁の無線の・・・があった!三島さんの奥様瑤子夫人のこと、盾の会の経費をどうしたか?椎根さんに徹底的に聞いてます http://bit.ly/5eXlgR