山田洋次 映画館がはねて

 

小津安二郎が軍属でシンガポールに行って、「風とともに去りぬ」「ファンタジア」を見て、「これは日本が負けるよ」と行った

 

○寅さんは飛行機や新幹線に乗らない。早く着くのが嫌いだ。手をふってわかれを言い、向かい合わせの車両でコミュニケーションをもつ

 

○母が二度結婚している。最初の父の時、他人を批評する時に「あいつは頭が悪い」と

よく言った。大人になって兄と父親が対立。言い分を聞いていると明らかに兄の方がおかしかった。からかい気味に母にこのことを言うと母は色をなして「確かにお兄さんは間違っているかもしれない。お前の陰に隠れて辛い思いをしてきた。間違っていることがわかっていながら、必死に言い続ける人間の悲しさというものがお前にはわからないだろう。正しい理屈を言えるからって威張るのは思い上がりだ」

 

○銀映工房は映画の台本の印刷所 

○役者は少し下手な方が観客は感情移入できる