「私」という男の生涯 石原慎太郎 / 著 

 

「私」という男の生涯
石原慎太郎 / 著 
石原慎太郎さんが、「自分と妻」の死後に出版する目的で書いた自伝だ。
結婚後に関係を持った女性について詳細に綴った自伝。
新劇の女優、サブカルの女王、香港女性、ホステス、子供ができたり、中絶を断られたり、
裁判沙汰になったり、女優高峰三枝子さんに誘惑されたり(この件は石原氏が生前、他の書籍にすでに書かれていたので知っているが、高峰三枝子さんはすでに亡くなっているので、真意のほどはわからない)。
また、生前もよほどの負けず嫌いなのか弟裕次郎より自分の方の方が若い頃はモテたと、いろんな機会に発言していた。
死後になってもなお、このようなことを書いて公表したいのは作家という名の性(さが)なのか。
欲しいものは全て手に入れてきたような男。
その男が死というものに対してジタバタして往生際が悪いのである。