上方落語の桂二葉が女性初の「NHK新人落語大賞」受賞が話題だ。
NHK新人落語大賞は若手噺家にとって、喉から手が出るほど欲しい権威にあたる賞である。
1993年落語界で初めての女性の真打が誕生した。
三遊亭歌る多と古今亭菊千代である。
ところが二人に抜かれる形になった男性落語家から不満の声が上がった。
その不満を理事会はどういう風に当時、解決したかというと「女真打」という別枠を設けたのだった。
言い出しっぺは落語界で絶対の信頼を得ている理事のかの古今亭志ん朝さんだった。
旧態依然とした今では考えられない話である。