2020-01-23 日活アクションの華麗な世界( 渡辺武信 ) 日活アクションの星 宍戸錠さんが逝ってしまった。強がって洒脱だった人だけに悲しい。子供の頃から小林旭派ではなく、宍戸さん派だった。子供ながらにそれが小さな正義感だと思っていた。米国戦争ドラマ・コンバットのヴィックモロー軍曹の大ファンだったが、同時にやっつけられるドイツ軍にも同情していた。昔から敵役に加担する習性が自分にはあった。1981年刊行の日活アクションの華麗な世界( 渡辺武信 )が 無国籍映画・日活アクション映画のプロレス的寛容な見方のお手本。大瀧詠一さんの小林旭さんや宍戸錠さんの再評価の仕方はこの本がガイドになったと思う。渡辺武信 さんは高名な建築家。しかし、こんな本まで書き、これが言っちゃなんだけど、十分、笑える本だ。渡辺さんは詩人の顔もあり、作詞家の松本隆さんも傾倒したほどの詩人である。