オウム事件 と富士サファリパーク

オウム事件法務省、松本元代表ら7人の死刑執行」
当時、ワイドショーの作家をやっていて、
事件そのものも、恐ろしい事件でしたが、
ワイドショーの現場がスクープをつかむ度に「祭り」のようにスクープをとってきたスタッフと制作スタッフが笑顔で、ハイタッチするかのように活気付く様子に違和感を感じる日々でした。
事件に関係した信者たちのフルネームをまるで、落語「黄金餅」の道行きの地名の言い立てをするように、全部覚えていて、言えるスタッフが誇らしげでした。

オウムのネタを放送すると確実に視聴率が取れると、テレビが「はしゃいでいた」異常な年でした。
そんな折、ボクは普段の喧騒を離れて、富士サファリパークに休日に行き、駐車場に車を止めると、周囲に二、三人、シャッターを切るカメラマンと思しき人たちが集まってきました。
ふと、隣の車を見ると、運転席にオウム真理教幹部村井秀夫が乗車しているではないですか!他には誰も乗っていません。
富士サファリパークに、オウム真理教幹部一人が、ぽつねんといる。これこそ、違和感でした。
その後、何日かして、暴力団の構成員に村井が刺殺された時は心の底から恐怖感を感じました