小泉放談(小泉今日子)著 読了。
これはズルい本である。
小泉さんが年上の女性ゲストを呼び、50歳を迎えるにあたってその心構えや、青春を振り返ってもらう対談本。
小泉はアイドルスターである。
そして、徐々に文科系女子アイドルスターにスライドしていった。
この文科系アイドルスターのイメージは彼女のセルフプロデュースのうまさで掴んだ賜物だ。(もちろん、マガジンハウスのOLIVEのイメージコントロールの後押しもうまかったが)
フツーのアイドルは若さという賞味期限が切れて終わるが、文科系女子アイドルスターは賞味期限がなく、年月が経つ度に香ばしくなっていく。
この対談本を読むと、美輪明宏さんなどの一部のゲスト以外はみんな小泉にビビっている。
それはそうだ、小泉はスターだからだ。
フツー、スターは聞かれる方でも、聞き手にまわらない。
しかし、この本はそれが功を奏す。
小泉はこの本ではあまりしゃべらない。
ゲストは何かどんどん、話をしないとスターに失礼にあたると思うのか、小泉がたわいない質問しただけでもそこまで、告白しなくてもいいのにと、胸襟を開く。
ボクもラジオの司会をしているが、ゲストが来るとなると、30年も前の自前に資料を読み込んだり、図書館にかけつけたり、60分程度の放送のための準備にヘトヘトになる。
そういう意味で
さんの聞き手はズルい。
小泉今日子さんの司会のテレビの対談番組はありだ。
但し、ゲストは全部女子。
小泉の女子受けの良さったらないからだ。
この本のゲスト一覧
YOU 、浜田真理子 、江國香織、吉本ばなな、中野明海、熊谷真実、樹木希林、浅田美代子、平松洋子、上野千鶴子、美輪明宏、高橋惠子、槇村さとる、芳村真理、渡辺えり、いくえみ綾、増田令子、淀川美代子、甲田益也子 、伊藤蘭、片桐はいり、湯山玲子、中野翠、広田レオナ、小池百合子<敬称略>