冨田ラボ 即興作編曲SHOW ルポ

大昔、読んだ漫画で、どっかのホールを借りきり、その中央に人気漫画家が必死に書く姿を360度全方位で、ファンを集めて、実況しながら見せたら?みたいなギャグ漫画を読んだ事があります。手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんなら、そういうショーをやったら見に行くファンっているのかも?と、思ったことがありました
 昨夜、そのまさに音楽版を見させていただいた。
ビルボード東京で見させていただいた冨田ラボ 即興作編曲SHOW
−NEW ALBUM レコーディング初日大公開!−
Tomita Lab
12/2(火)

2ndステージ開場20:45 開演21:30

 来年アルバムリリース予定の冨田さんのオリジナルアルバムの中の2曲の録音(途中まで)をお客さんを入れてその模様を90分近く公開するというもの。お客さんが笑い声が出そうが、コップの音を立てて構いませんと最初に冨田さんが挨拶したが、いざ録音が始まってしまったら、お客さんは目が点になって喰いいるように画面に映し出されるLogic Pro の波形を見入ってました 。(たった一人で何役も楽器を使いこなす録音)
 最初、ソフトのドラムのリズムの上に、冨田さんがピアノで静謐なビリエバンスのようなコードワークでベーシックなコードをアドリブで、入れて行く。後半、スタッフのリチャード・ティー的奏法で盛り上がると世界は一変。さらに冨田さんが弾くギターのカッテイングが加わり、これまた冨田さんが弾くベースがのっかる。ベースのネックに左手の人差し指の指先がネックにまっすぐに添える型がいい型だ!ベースをやったことがある人はこの型の良さがわかるはず。その他、いくつかの音色を加えて行く。さらに一人コーラス多重、ドラムのフィルインとか加え・・・。
 多くのミュージシャンのプロデュースと平行に自分のアルバムをほぼ宅録で作っているので、そのマウスさばきは超ハイスピード。慣れとはいえ、こちらは目が追いつかない。
 MCが最初と最後だけ、90分近く、お客さんはほぼ無言でステージで打ち込み作業しているのをただただ見入る。そのお客さんの眼差しにも感動を覚えた。
 本当に音楽好きで、音楽を愛している人達の貴重な空間体験でありました
 昨日のほぼ完成系音源が後日、配られた葉書に書かれたバーコードから昨日、参加したお客さんのみダウンロードできるという仕組みにも驚いた。

 
http://www.billboard-live.com/pg/shop/index.php?mode=detail1&event=9259&shop=1