「アルジャーノンに花束を』の著者ダニエル・キイス死去

アルジャーノンに花束を

の著者ダニエル・キイス、6月15日に86歳で死去。
ラルフ・ネルソン監督で映画化された「まごころを君に」は1969年にリアルタイムで見ている。知り合いの大学生の人と、アクション映画か「まごころを君に」かどっちを見に行こうか?と、新聞の映画広告を見て、僕が「まごころを君に」がいいと言い張り、見に行く。結果、当たり!名作とは言い難いが、佳作。
 その後、本で読み直す。
 これが映画の10倍の感動で最後の頁で、若かったせいもあるが、嗚咽をあげてしまった。本を読んで、ここまで感情が裸にされたのは、最初で最後。
 原作は最初、主人公青年チャーリイがIQが少ない設定で、それを一人称で「ひらがな」だけで表現し、チャーリイが手術後、IQが時間経過で68から段々上がって行く毎に、「ひらがな」から「漢字」の数が増えて行く翻訳者の翻訳法には感心したのでした。