みうらじゅんのラジカントロプス2.0

 5月19日(月)深夜25時〜みうらじゅんのラジカントロプス2.0(ラジオ日本)


 進行 植竹公和

http://www.jorf.co.jp/PROGRAM/radio.php

全国でリアルタイムでradikoでも聞けます

http://radiko.jp/rg/premium/

※2014年5月19日(月)25時00分からオンエアします。ポッドキャストは5月21日(水)に配信予定です。

 僕は決して、漫画読みではない。
 しかし、みうらじゅんさんだけは特別。
 みうらじゅんさんの才能に驚いたのは1984年『単になんぎなうし』(青林堂)を買って、読ませていただいた時だった。
 僕は当時、11PMの作家をしていて、すぐにゲストとしてお呼びした。実は当時、youtube なんてなかったし、一度も彼の肉声を聞いたことがないのに、本を読んだだけで、直感でこの人は話がおもしろい人だろうと、ふんだ。間違っていなかった
 1990年代糸井重里さんが司会で、木村拓哉さんもレギュラーだった深夜番組「カミングOUT!」(TBS)→イトイ式(TBS)も僕が作家をやっており、みうらさんにまたも、レギュラーゲストとして、出演していただいた。
 みうらじゅんさんの快進撃はその後、言うまでもない。
 みうらさんの師匠の糸井重里さん同様、糸井重里ブームが終わらないように、みうらじゅんブームというのは今まで、一度たりと、去ったことがない。
 みうらじゅんさんが発明した「MYブーム」というのは、本当はみうらじゅんさんの個人的趣味のブームではなく、みうらじゅんさん自身が永遠の世間の「Ourブーム」なのである。
 みうらじゅんさんはサブカルの人ではない。
 (だいたい、このサブカルって言葉は僕は好きではないのですが。)
 僕は1984年にすでに、みうらじゅんさんはメインストリームの人だと思ったし、もちろん、今も、ど真ん中を歩いている人だと思っているのです

 「週刊文春」人気連載がついに書籍化!
 

なんと発売元は菊池寛先生が創立した文藝春秋社「人生エロエロ」(みうらじゅん著)驚くなかれ、この表紙は和田誠先生のイラストなのである(裏側も)
 この本はみうらじゅん版「半生の記」(松本清張

であり、みうらじゅん版「仮面の告白

三島由紀夫)だと僕は解釈している。
 男たるもの、女たるもの所詮・・・ここまで赤裸々に本質を突いた本は今まで見たことがない。
 大概、羞恥心が働き、オブラートにくるんだ表現で核心の部分はボカシが入るものだ
 見方によっては全裸の?人生の教養書とも言える。
 今回のこの本のモットーは「親に隠し事はしてはいけない。正直に書く」である
 この本を読んだみうらさんのお母さんが(今までご自分から読んだ経験はゼロだった)連絡してきて、手放しでホメてくれたそうだ。「この母あって、じゅんあり。」親は何があっても、子供の全てを受け入れる。理想過ぎる親子関係である。このお母さんにお会いしたいものである
 この本、電車の中で読むと声を出して笑ってしまう「声に出して読みたい日本語」斉藤孝著のアンチ「声に出して読んではいけない日本語」なので、注意してお読みください!(僕の実体験から)(笑)