六代目歌右衛門 三島由紀夫の小説『女方』

 中村歌右衛門福助さんが7代目歌右衛門を襲名する。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130905-00000016-sph-ent
 歌舞伎界もまた、多いに盛り上がることは間違いない。
 僕が印象的だったのは六代目だ。三島由起夫さんが惚れ込み、モデルにした小説『女方』は背中がゾクゾクっとする小説。六代目への三島さんの入れ込み方は半端ではなかった。三島さんは、歌右衛門のために、『熊野』、『芙容露大内実記』などの台本まで書いた。
 当時、テレビで六代目は妖艶という言葉以上の芸の恐ろしいほどの美しさがあり、本当に役者(女形)のためだけ産まれて来たような方で可哀相な気がさえした 昨日、歌舞伎研究会の先輩と今回の襲名の件で長電話。歌舞伎の世界には追贈(死後に官位・称号・勲章などを贈ること)という制度がある。2011年に亡くなった名人七代目 中村 芝翫さんに七代目を追贈させて、八代目を福助さんが名乗るという方法があったのではないかという話になった その方も松竹さんももっと、盛り上がるのでは?