桂春蝶独演会 三代目&二代目のUnforgettable

 2013年1月12日北鎌倉お坊さんアカデミー「桂春蝶独演会」。春で蝶であるから、折り紙の蝶で独演会を飾ろうと思い、金井さんにお願いして、蝶をおってもらった。また、蝶が季語の高浜虚子の好きな僕の句「 蝶々のもの食ふ音の静かさよ 」もご住職に書いてもらった。お陰で、北鎌倉ならではの手作りの桂春蝶独演会の飾りが出来た。
 最初のオープニングトーク上方落語の落語会ということで、僕が在日アメリカ人=上京関西人=同一人物説を唱えると、桂春蝶くんが最初の噺「七段目」の枕で「関西人=中国人説」を唱える。二席目は看板のピン、次に僕と三代目桂春蝶くんで大スターだった二代目桂春蝶についてのトーク。今年で、父二代目桂春蝶は没後ちょうど20年目。三席目は息子三代目が父二代目の噺を最後に聞いた「たちぎれ線香」という人情噺。わざわざ、関西から来ていただいた御三味線のはやしや律子さんの三味線とお歌が噺の最後に入り、僕はお父さんの「たちぎれ線香」も想像しながら、1992


年娘ナタリーコールと父ナットキングコールのデュエット「Unforgettable」(編曲デヴィッドフォスター)http://www.youtube.com/watch?v=PdBKXdc4dgwのように、息子三代目桂春蝶と父二代目桂春蝶が時空を越えて競演しているようで、胸が少し締め付けらる想いだった。
 ちなみにこの映像の1991年娘ナタリーコールと父ナットキングコールのデュエット「Unforgettable」のグラミー賞の現場で僕は仕事でこのシーンを直に見ている。





前座で桂春蝶の弟子の桂紋四郎くんは「平林」を、エンディングにサービスでX エックス ジャパンの物まねを披露。大阪大学工学部出身という噺家にとっては無意味な学歴の男だ(笑)