一番凄いのはこのカメラマンなのだ!

日本で一番、エベレストに登頂したのは三浦雄一郎でも、植村直己ではないことが意外と知られていません。山岳カメラマン村口徳行さん(53歳)です。(スチール写真、ビデオの両方を撮るカメラマン)第54回日本スポーツ競技団体別最優秀賞」を受賞
 ずっと以前から、登頂もののドキュメントを見ると、登頂成功者より、それを撮っていたカメラマンの方が絶対、凄い!大変だ!偉いと、思っていた。そう思っている方って多いと思います

 村口さんの一度目のエベレスト登頂は1998年に5億年前の海の痕跡を探す「テレビ朝日40周年 ネイチャリングスペシャル」②度目は渡邊玉枝さんと2002年に③度目は2003年に70歳で三浦雄一郎が初登頂した時、四度目は2004年65歳の渡邊玉枝さんの挑戦(渡邊玉枝さんは断念、村口さんだけが登頂成功)、そして、⑤度目は75歳で三浦雄一郎最高齢初登頂に同行して頂上に登った時。
 僕は村口さんの著「4度目のエベレスト」(この後、もう一度、登っているから、実は5度目のエベレスト登頂も成功)を読んで以来、本当はこの人が一番凄い!と、なんとかラジオに出てお話を聞けないものかと、コンタクトし、待ち続けていました。しかし、一年後、やっと連絡が取れて、一ヶ月後に連絡が来ることになったのですが、何しろ、山男だ。ヨーロッパアルプスに取材に行って以来、連絡が梨の礫。二ヶ月後に突然、帰って来ましたと連絡。めでたく、ラジオ出演していただいた。余計なことをおっしゃらない。あくまで自分は一カメラマン。
裏方であると、恐縮なさる。登山は仕事に過ぎない。大したことないですと謙遜する。クサく山の浪漫など語らない。僕のような下界の人間と精神構造が違う。
 最後に登頂時にたくさん、音楽の音源を持って行くと話しておられた。聞いてないと、気が変になるとおっしゃっていた。
 音楽って、力があるのだなあと、こんな究竟な山男の心の支えになっているのだ。音楽の素晴らしさを痛感した。
 10月31日深夜12時から僕がインタビューしてます「村口徳行のラジカントロプス2.0」が放送されます。
http://www.jorf.co.jp/PROGRAM/radio.php
 オンエア直後から、ノーカット版をインターネットラジオpodcastで聞けます
現在、山田太一さん、水道橋博士さん、草野仁さん、マキタスポーツさん、三代目桂春蝶さんもインタビューしたインターネット放送、podcastが聞けます