大乱歩展

県立神奈川近代文学館の大乱歩展を見に行く。
10月3日(土)「乱歩の二つの顔」
講師:小林信彦(作家)
10月24日(土)「江戸川乱歩と少年探偵の夢」
講師:紀田順一郎
この乱歩関連の講演を聞き逃したのが痛かった。
しかし、気を取り直して行く。
たまたま、コナンドイルやアガサクリスティーの「ミューズの殺人」を読んでいた時期で
この展示があったのは、まったくの偶然。(「ミューズの殺人」のトリックが見破れず、がっくり)
乱歩の仕事量の多さ、そして、そのなんと言ってもその社交家としての多忙さが写真を
見てとてもわかった。目を覆うばかりの江戸の刑罰の画集や男色関係の資料の収集家としての
一面を見せる展示もあった。
まだ、初々しいヒッチコックマガジンの編集長時代の小林信彦さんの写真が印象的であった。
三島由紀夫さんの戯曲「黒蜥蜴」はとうに知っていたが、乱歩の原作も読んでみることにして
帰りがけに図書館で借りる。「黒蜥蜴」は子供でも読める易しい文体だ。
ああ、読書は楽しいが、忙しくもあり。これも本に欲張りのせいだ。