石川遼くんを子供扱いしてあげて

 横浜高校が神奈川を制覇すると予想してましたが、横浜スタジアムにて、準々決勝!横浜対横浜隼人9対10 延長10回で横浜高校破れたり。どっちが甲子園に行っても恥ずかしくない両校だった。
  先週、保土ヶ谷球場で予選の別の高校の試合の時に、チケット係のボランティアをしていた横浜隼人の野球部の一年生に「横浜隼人は強い?」と野暮な質問をしたら、「強いです」と自分のチームながら、明快に答えてくれた。その通りになってきた。
 東海大相模横浜高校に勝って来た横浜隼人の実力と運は凄い。
 横浜隼人は今年のドラフト最大の目玉ハマのゴジラ筒香 嘉智くんを配した
横浜高校を破ったのだから、乗りに乗って来ると思う。
 それにしても、筒香 嘉智くんは高校通算69本のホームランってなんだ!
東海大相模に勝った時のインタビューもきちんと、試合分析出来て、この人はプロ向きだと思った。
 頭が良くないといいアスリートにはなれないと、プロスポーツ関係者からよく聞く。
 ゴルフの石川遼くんの全英オープンのインタビューなんて最たるものである。
 17歳だ。
 自分は同じ歳の頃、夏、何をやっていた?と、考えてみた。函館の五稜郭公園のお堀でひたすら、一人でボートを漕いでいた。そして、ガス会社前の近くの古本屋に寄って本を漁る。そんなことを来る日も来る日も続けていた。
 僕と貸しボートと古本屋
 方や、石川とタイガーウッズとターンベリーのゴルフ場(英国)。
なんだろう、この17歳の時の格差は(笑)
 昨日、友人の癌専門医から、「石川くんはお父さんの教育で、ずっとインタビューに答える練習を小さい頃からさせられていたんだって。インタビューするのはスポーツキャスターが希望の妹なんだって。そのダメ出しをお父さんがしてたんだって」
 「俺も似ているようなことしてたよ。中高生の時、トイレに入っている時は大概、グラミー賞受賞をしたインタビュー受賞の挨拶を何度もしてたもん。」
 これは恥ずかしながら本当の話で、しかも最後の言葉は「マイブラザー」「マイ ファミリー」とか黒人のシンガーでもなった気になって受賞の言葉をシュミュレーションしていた。妄想であるが、癖が残っていて、たまに今でもシュミュレーションするから困ってしまう。

 最近、スポーツマンの10代のインタビューコメントはなかなかだと、思っている。昔のアスリートの子供たちよりしっかりしたコメントをする。
 但し、この傾向は野球とかゴルフとか、すでに日本でもそれなりに歴史がある成熟しているスポーツに限られるような気がしてならない。相撲は別だ。呆気なく、試合が終わる相撲は分析するにも何秒の世界なので別として。
 また、ファン層が多く中高年を含むスポーツだと、プロ選手にもそれなりのコメントが要求されてしまうということもあるかもしれない。
 しかし、いくらりっぱなコメントを言っても石川遼くんはまだ、年齢からして、子供である。だから、まだ、何も本当の世の中のことを知らない。「大人をやらされている子供」だ。きっと、これから、挫折があると思う。スコアを落としまくるかもしれない、何度も。それを「ほら見たことか」という意地悪な目線で見る人もいると思うが、石川遼くんはまだ子供なんだから。人生の過程として大きい目で見て欲しい。あまりに早く、トップに立たされ、大人扱いされているのだから。
 じゃないと、早く売れてしまいし過ぎた悲しい子役の運命になってしまう。