どうでもいい身辺雑記 鎌倉3日間連続古本屋通い

某日
 鎌倉を三日連日の散歩。
家が近いから、こんな優雅なことができるのであります。
結局のところ、古本屋に三度も自主的につかまるから困ったもんだ
これは花街に出て、その手の店に入るのを思いとどまっても、つい、入って
しまう人の行動と似ているかも。
自分はあらかじめ、あの店に引っかかりたいと、どこか思っている節がある。
古本屋の通りを歩くのは落語の世界に出て来る花街の素見し(ひやかし)と似ているのかも。
一般的に鎌倉の古本屋は強気だ。
店頭に出しているぼろぼろの文庫本でも200円もする。
フツーは東京だと、100円だ。

 一日目は昭和42年のオープンの稲村ケ崎ロンディーの鎌倉本店のカフェロンディーノでスパゲッティナポリタン。なんと500円。ロンディーノだけにきっちりした仕事をしている。とても、得した気分。
 二日目は覚えてない。
 三日目はまずはコーヒーの道具専門店へ行くが、思っていたイメージを空フリ。しかし、扇ガ谷町の文房具屋さん「tuzuru」さんは大当たり。小さな店だが、通路を広く取っているのがうれしい。文士達が愛用した万寿屋さんの原稿用紙までが売っているではないか。原稿用紙と、life社のノートを購入。しならせて書くと筆ペンの文字が書ける不思議な万年筆もあった。
 その後、行きたい甘味どころがあり、紀伊国屋スーパー裏の扇ガ谷町を散策。
やはり、鎌倉は西口が醍醐味だ。扇ガ谷町の住宅街のお屋敷を見て歩くだけで、気持ちがいい。大音量でうぐいすが鳴き、鳶が三羽も頭上を飛ぶ。正直、小町通りのある東口は僕は苦手である。扇ガ谷町の住宅街は思いがけないトンネルがあり、くぐる時は映画「スタンドバイミー」気分。
 甘味どころは空フリ。小腹が空いたので、東口に。
 小町通りに突入。お茶漬けの素の店「とら丸」にて水菜、菜の花などの茶漬けを買い、「まめや」で キャラメル・ヘーゼルナッツ、梅干しの豆菓子購入。無添加イタリアンジェラード店「ジェラテリア イル・ブリガンテ
 」で、エスプレッソとミルクのアイス500円。
  いくら本場イタリア人がやっている店だからってダマされないぞ!だって、外国でやっている日本人経営の和食レストランって、胡散臭い所もたくさん、あるもん(笑)でも、おいしかった。日本語も丁寧に話していたし、挨拶もきちんとして、正しい在日外国人の姿。
 小町通りをずっと、鶴岡八幡宮寄りのおそば屋さん「山路」さん。
お店まで行く長い、贅沢な小道がまさに花道。お客さんが役者になったような。せいろが1050円でこんないっぱい。どこぞの気位の高い老舗の東京のそば屋は三枚頼まないとこれだけの量にはなりません。シコシコと品がいいのなんの。後で出て来たお茶がこれまたうまい。いいの出している。お腹も落ち着き
MTVの仕事でご一緒した友人の音楽評論家萩原健太さんの新刊「ロックギターリス伝説」読む。音楽評論家でありながら、彼のそのギターリストとしての腕はなかなかなのだ。その彼が事細かに愛してやまない海外のギターリストの有名な曲の弾き方をこんな調子で綿密に完コピーした解説を永遠綴っているのだ。こんなのギターリストが書いた本でもマニアック過ぎて見たたことない!しかし、音楽、ギター好きとしては一家に一冊の涎れものの本(笑)である。和を味わいながら、洋楽の本を嗜む満足なひと時でありました。あ、その後、結局、鎌倉駅前近くのフツーの本屋で立ち読み、そして、地元に帰って、またも本屋で立ち読み、そして、三冊ほど購入。関所は本屋なり(笑)