波の塔(1960)、風の視線(1963)

sugarbabe492008-07-01

松本清張の作品の映画化、波の塔(1960)、風の視線(1963) のDVDを見る。
やはり、一連の野村芳太郎作品ではないので、映画としては、う〜〜〜ん?
しかも、台詞が「くさいメロドラマ」みたいで、これは60年代映画の時代性もあるが、
相当、こちらが恥ずかしくなる男女のラブシーンの台詞が度々、出てくる。
また、現代のようにsexシーンがオープンな時代ではない。
やたら、長い濃厚な(笑)キスシーンがかえって、エロい。これまた、見ていて恥ずかしい(笑)
ところで、この時代の映画を見ると、東京の山の手言葉をお嬢様役の女優が使っているのがうれしい。
「あたくし・・・・」「・・・・ですもの」「・・・だわ」「・・・・かしら」
このような女性の山の手言葉、是非、現代で復活してもらいたい。
まるで、フランス語のようにまろやかで、聞いていて、心地よい。
こういう言葉を話す女性が職場にいると、職場や学校がふわふわと明るくなりそうだ
ギャル語のように自然発生的に流行ってもらえないものだろうか。
1973年上京当時、小学生の女の子でさえ、山の手言葉を話していた記憶がある。
なんか作家の小林信彦先生みたいなことを言ってしまいましたが、
「お嬢様言葉復活運動」なんて口にしたら、評論家の上野千鶴子さんが黙っちゃいないだろう(笑)
 ところで、風の視線(1963)で松本清張がチョイ役で出ている。これがなかなか、いい役者である。自分の作品の映画に石原慎太郎さんや三島由紀夫さんも出演しているが、この三人の中では俳優としては松本清張さんがダントツである。 

「お嬢様言葉復活運動」ということで、