お笑い芸人の男女平等

これぞ、世の中、本当の男女同権??になりつつあると、テレビ映像を見ていて思いました。先日、どこかの番組でギャル曽根さんが主婦の大食い女王に負けたのを見ました。その敗退の事実が大食いファンにはショックだったのでしょうが、僕が驚いたのは、大食い女王のごくフツーの主婦たちが、カメラの前で延々、鼻水を垂れ流しにしたまま大食いをしている姿でした。
素人であるお子さんのいる主婦の人がまるでお笑い芸人ばりに、テレビで映っている。女性もここまで解放されてきたんだなあと、感心しました
「別に格好悪くてもいいじゃない」
 鼻水をだらだらたらしながら、平気で食べ続ける女性がテレビに出ている。見る方としては生理的にあまり愉快な映像ではありませんが、ここまで女性もやるし、それを違和感なく見られる時代になったのかと思いました
素人さんでさえ、こうです
最近、森三中、ハリセンボンという女性のお笑いの芸人の躍進が素晴らしい。まったく、男性の若手お笑い芸人に見劣りしない。むしろ、おもしろい。僕なんて、腹をかかえて笑っております
火付け役は森三中でしょう。
僕のやっている「草野☆キッド」でも相当、女性にはハードルが高いことをやってもらいました。
彼女らが今までの女性のお笑いより、一皮もふた皮も限界点を抜けたのかというと、それは「パンツを人前で脱げた」ことだと思います
これがお笑い芸人の試金石であり、女性はこのハードルを越えるのは相当な覚悟がいります。本人が良くても、世間や親戚が許さなかった時代が今まであったような気がします
業界では「ヨゴレ芸」と言いますが、昔の鶴太郎さんやダチョウ倶楽部の上村竜平さんらが礎を築いた芸です。
それをやってくれる女性芸人がいなかった。
僕のやっている「新人コント大会」というライブでホルスタイン・モリ夫(モリマン)がある時期、過去にがんばっていた時期がありましたが、
それを彼女らがなんなくやってくれる。
しかも、それが見ている方が恥ずかしいという視聴者も感覚を持たない。やっている本人も恥をまったく棄てている???という理想的な関係が築かれているのです
森三中大島美幸さんの旦那さんの鈴木おさむさんの「ブスの瞳に恋してる」に出てくる秀逸エピソードがあります。旦那さんの実家に正月、夫婦で訪れ、旦那さんの両親に「あまり過激なことはやらないように」と釘を刺された大島さんですが、その直後、お茶の間のテレビに「たけしのお笑いウルトラクイズ」で大島さんが宙吊りにされモザイクのかかった全裸の映像が映されたというのです(笑)
真の男女平等とは「男性がやっていたキツいことも女性も平等にやること」でもあるのかなと思います。
それ実践したのがパイオニアが森中です
大島美幸さんが「ブスの瞳が恋されて」が6月に上梓されます。
雑誌「ウフ.」(マガジンハウス / 150円 / 毎月15日発売)に連載されていた頃から熱心に読んでいましたので待望の一冊です
「親の敷いたレールなんか」といって、ミュージシャンになる人は言えるが、ブスに性格のいいブスになる選択肢はない。
 などなど、「本当にブスの苦しみ」を自分の体験で書き、そして、きちんとイジメにあったブスの対応策も答えている
 「ブスの人の救済バイブル本」です
 是非、文部省指定し、各学校の図書においてほしいものです