北海道出身という同郷を口実に、TBS内で、図々しくも 内藤 大助さん(WBC世界フライ級王者・元日本&OPBF東洋太平洋フライ級王者)と握手させていただいた。
内藤さんは小さな小さな肉体である。
僕はその右手を意識的に強く握った。
マシュマロのような小さな柔らかな赤ちゃんのような手の平だった。内藤さんはまったく、力を入れていなかった。僕の握力の力で、内藤さんのその手は柔らかな紙のように、小さくなった。世界チャンピオンの手である。
思いっきり、手を握った自分。
「柔よく剛を制す」の意味がこの握手でわかったような気がした。
蒸し返すが、対亀田戦。
その握った感触。
その1秒くらいの間に、「人は人を絶対、なめてはいけない」と思った。