土居先生と獅子文六

 某日、日本テレビのTさん、制作会社のOさんとOくんと振り付け師の
土居甫先生のことを忍んだ。シャボン玉ホリデーザ・ピーナッツ山口百恵ピンク・レディーら多くの歌手・グループの振り付けを手がけ、ミュージカルなど舞台作品も担当した方だ。
  皆さん、最後の土居先生の仕事に絡んでいた。
 僕も土居さんとは日本テレビで「ザ トップテン」や三宅裕司さん、伊藤四郎さん、植木等さんも出ていた「いい加減にします」の仕事でご一緒した。
 阿久 悠さん、土居さんと70年代の大衆文化を育てた方が次々と逝ってしまわれた。奇しくもお二人とも自分と少々、関わりがあった。
 土居先生は洒脱な方で、「土居ちゃん」といわれ、慕われていた方だ。
「テレビ黄金期の格好いい業界人」であった。
 コレオグラファーと振り付けの方を今は言うそうだが、彼らの想像力、クリエーター力はかねてから、僕は尊敬している。
 ジェロームロビンス、ボブフオッシーなどのMGM系の振り付け師に子供の頃から魅せられて、この人らの頭の中をこじ開けたくなった。
 踊りそのものをクリエイトする力もさることながら、俯瞰から、横から、斜めから、ダンサー集団を見る想像力は凄いことだと思う。
 振り付け師に印税はあるのだろうか?
 当然、作詞作曲のようにあっても良いと思う。あるべきだと思う。
 現状を調べてみたい。
 最後まで、踊りの素晴らしさ、歴史を収録の合間にOくんに教えてくださっていたという。その話をきっちり、Oくんから聞いておかなければ。
 1936年、愛媛県北宇和郡に生まれの土居さん。
 19才で獅子文六を頼り上京という記述があった。
 獅子文六からダンサーへの流れが興味深い。
 獅子文六文学座を創立した人であるから、土居さんは元々は
 役者志望であったのか?あくまで推測であるが。