学生運動とプロレスのヒール役

僕は1973年浪人中、早稲田商店街で、学生運動のお兄さんらの
投石が頭に当たった被害がありました。
 その年は一般道路を歩いていても、早稲田鶴巻町に住んでいた地理の関係上、
何度も僕ら一般市民は学生闘争に巻き込まれました。
 そんな個人的経験もあって、、学生運動というものを「甘酸っぱい青春の思い出」として単純に語る一部の人に引いてしまいます。
 さらにそれから何十年後、伝説の「三島由紀夫 VS 東大全共闘」の討論VTRを見て検証する機会があり、当時の東大全共闘の学生さんの発言のあまりの稚拙さに空いた口が塞がりませんでした。 
小中高を通して、学生運動の時代に生きてきた自分です。
映画「いちご白書」が公開されたのは高一の時です
学生運動のお兄さんたちはとても頭のいい人で正義感があるのかもしれないと、感傷的にちょっとは思っていました。
学生運動の当事者のお兄さん世代がこんなレベルだったのか?社会の壁をこの程度の理論武装で論破しようとしてきたのかと、愕然としたものです。是非、一度ごらんいただきたい。ギャグではないかといわれるくらい?
 
 学生運動の是非は別として、今、安保問題以来の「年金問題」「介護問題」に学生運動のお兄さんはどうしてダンマリを決め込んでいるのだろう?と、単純に思ってしまいます
 若い世代にとって、「年金問題」「介護問題」とはまだまだ、実感のない問題なのでしょうか?若者もいつかわが身に振りかかるのだと思う想像力の欠如なのか?
年寄りなんか、どうでもいいものなのか?
 別に煽っているいるわけではないのですが、まったく、学生運動の皆さんが小さなデモのひとつもしないというのがとても不思議なのです。動機としてはとても明白な動機なのに。
 安保が盛り上がったのは、ひょっとして、「力道山VS ブラッシーのプロレス」や「日米野球」「オリンピック」のように相手が異国の人であるという、わかりやすいヒール役の設定があり、学生運動のお兄さんのモチベーションが上がったのか?と、妙なことを考えてしまいます。