女子と鉄道

 鉄道好きな女子を鉄子というらしいのですが、おそらくはこのプチブーム?(ブームでもないと思うけど)を決定的にしたのは酒井順子さんの本「女子と鉄道」の出版があってのことなのではと、思います。それ以前に漫画「鉄子の旅」というのがありますが、一般に知らしめたのは週刊文春などにも書評が載った「女子と鉄道」なのではと思っております。
読んではいないのですが、この本の装丁はいいと思います
 鉄子などという名称は知りませんでしたが、僕自身が「女子&鉄道」というテーマがおもしろいと思ったのは矢野直美さんの2004年個展『Happy! 幸せな鉄道旅』 東京・札幌・大阪キヤノンサロンを見学に行ってからであります。
 矢野さんの写真は決して、プロっぽい写真家ではないと思います。構図がきっちりしていない。自分も写真には門外漢ですが、素人目にも、正直、素人ぽい写真に見えます。しかし、何か、ほっとする写真であります。そして、抜けるような青空がお好きなようで、青空写真を撮っているみたいなところがあります。
 美しい電車、美しい駅のガイドとして、素人っぽい写真だからこそ、加工してないだけ、写真に嘘がないので、信憑性があり、見に行きたくなります
 たまたま、矢野さんが今日の朝の番組で取材されていました。
電車を見て「かわいい」と黄色い声を上げていましたが、電車を見て、「かわいい」という発想は男子の僕にはありませんでした。
 稚児のように電車を表現する女子はやはり、母なる生き物なのかと、思いました。