密やかな長寿番組



 僕の気のせいかもしれないが、街から 小便小僧の像があまり見られなくなった。「そばや」の前に置かれた信楽焼【福たぬき】の置物も見かけなくなった。
 理由は風紀上の問題なのか(笑)
 そんなことを考えていたら、一体、混浴風呂の温泉も昔より減ったような気がしてきた。
 裸の入浴は江戸時代以降らしい。
資料を読むと、江戸時代に入ると、大都市で銭湯が大衆化した。銭湯に垢すりや髪すきのサービスを湯女(ゆな)にやらせる湯女風呂などが増加。
松平定信が、1791年、江戸の銭湯での男女混浴を禁止する男女混浴禁止令を出している。風紀の取り締まりの対象にもなった。混浴そのものよりも、湯屋における売買春などを取り締まりがあり、。当時の湯屋は二階に待合所のような場所があって将棋盤などが置いてあり社交場となっていただけでなく、湯女などによる売春や賭博などの格好の場となっていたのだというから、ごもっとものことだ。

 これは昨日、知ったことなのだが、あまり知られてない24年にわたる長寿番組が今年終わっていた。
資料によると、混浴露天風呂連続殺人シリーズというもので、同シリーズは朝日放送(大阪)の制作で、1982年10月の「婚前奥伊豆旅行“私を鬼女にしたのは誰”」からスタートした。刑事の太郎(古谷一行)と同僚のかおり(木の実ナナ)が、各地の秘湯を訪れ、殺人事件を解決していく。引かれ合う2人の恋愛模様を交え、年1〜2回のペースで放送されてきた。
最終回の26作目で、シリーズに登場する温泉は計85か所に達した。北海道・屈斜路湖岸の砂湯や鹿児島・屋久島の平内海中温泉など珍しい温泉も数多く紹介され、ロケ地は全国に及んだ。以前は地元の人たちが利用するだけだった秘湯に放送後、全国から温泉ファンが訪れるようになったこともあるという。
 最高視聴率は、86年9月の「湯けむりに消えた女三人旅、田沢湖から乳頭温泉へ…」の28・6%(関東地区)。シリーズ26作は、土曜ワイド劇場の中でも5番目となる制作数だが、昨年1月の前作「角館〜乳頭温泉〜男鹿愛欲殺人旅行!混浴外国人留学生秘湯めぐり」も15・2%(同)の視聴率を記録するなど、好調を維持していた。
秘湯ブームの火付け役となり、お色気路線の人気も高かったテレビ朝日系の土曜ワイド劇場「混浴露天風呂連続殺人」シリーズは20日午後9時から放送される「ファイナル」で最終回を迎える最終回のエンドテロップは火野正平までを流した後に「長い間のご声援ありがとうございました」と表示され、以降「キャスト」として続く。画面には懐かしの映像も挿入。エンドテロップ後にテーマ曲が流れ、最後に「混浴露天風呂は永遠に不滅です」というテロップ。(大爆笑)