NHKの「きょうの料理」と谷崎潤一郎

NHKの「きょうの料理50年」の特番があった。
昭和30年代の番組では鯉の煮付け、どじょうの川魚の料理が家庭料理として紹介されていた。一体、鯉やどじょうなんて、魚屋に当時、売っていたのか?
偶然にも県立図書館で借りた「谷崎潤一郎先生 覚え書き」を読んでいた。
秘書の松永泉さんが大谷崎の日常を書いた本で、ドジョウを谷崎に買ってくるように用立てされる件があった。
「どじょう屋」というものがあったのだ。
京都という特殊性があり、当時の市民の暮らしのノーマルケースかはさらに調べないといけないが、とにかく、そんな記述があり、驚いた。
あの谷崎は当時、買い物籠を持って散歩していた記述があり、何かおかししかった。でも、わからないでもないか。
また、「きょうの料理50年」では昭和30年代、まだ、釜で炊く炊き込みご飯の料理を紹介した回もあり、古式騒然として興味深かった。
 今日、日本海側で大地震が起こった。
一体、戦後の日本の繁栄とは自然の力で一たまりも無いと、無常観さえ感じる。
 日本は小さな危うい島に過ぎないと、地震情報の日本地図を見ながらため息が出た。
安倍首相はどう対応するのか。
参院選への試金石でもある。
大正12年谷崎潤一郎は箱根で関東大震災にあった。
それがきっかけで、安全な関西に居を移し、細雪など、数々の名作を書き上げていった
 その後、関西で大地震が起きることになる。
無常だ。