ふぞろいの林檎と柳沢真吾さん

今日、特番の生放送で、俳優の柳沢真吾さんと会いました。「アッテレビだ!」というワンクール番組で、ご一緒して以来ですから、20年ぶりくらいのご対面。当時、いわゆる「あるあるネタ」を一緒に作って意気投合したものでした。彼の高1の時のテレビデビュー「銀座NOW」の僕は出場者のゴーストライターをやったことがあって、正確にはその時、すでに柳沢真吾さんとはすれ違っています。当時の話などで盛り上がり、話はやはり、「ふぞろいの林檎たち」のメンバーの石原某氏の話に。あの時の俳優さんは中井さんら、当時、みんな21歳で大の仲良し。一年以上前にも集合し(もちろん、石原某氏も)また、「ふぞろい・・・」やろう!と、親交を深めたというのに、とても残念であり、まったく、中居、時任さんらの本の内容は事実無根と柳沢さんは話していました。何より、あのドラマのファンであり、山田太一さんのファンである僕は「ふぞろいの・・・」というドラマのタイトルをもじった石原某氏の暴露本はとても、不愉快なことでありました。「北の国から」「ふぞろいの林檎たち」はある世代は自分たちの青春ドラマであり、それを汚されたような気がして。山田太一さんも連続ドラマでなければ、特番のカタチで「ふぞろい・・・」を書いてもいいと思っていらしたみたいだと、真吾さんが言っておりました。その矢先にこの事件です。
それでも、いつかまた、「ふぞろい・・・」を見てみたいなあと思いました。あの番組のタイトルの音楽は最初、「いとしのエリー」ではなく、一回目だけ「気分しだいで責めないで」(サザンオールスターズ)だったこと、プロデューサーが「いとしのエリー」を選曲したこと。いつも、246沿いのお店で本番の後はスタッフも一緒に食事していたこと、鴨下信一さんの演出ともう一人のすでになくなった演出家の演出の違いなど、貴重な話を真吾さんに聞かせてもらいました。
らに、真吾さんは「ふぞろいの林檎たち」の名シーンを今日、僕の前で惜しげもなく演じてくれました。さらに、例の18番、「神奈川県警と暴走族」の物真似もスタッフの前でたっぷり15分演じてくれました。この人の俳優としての力量、エンターティナーとしての力量は超ド級であります。
今はフジの月9ですが、当時はドラマはTBSの月10時!しかも、山田太一ドラマをやったプライドは一生、彼の役者としてのプライドの中に根付いているそうです。