ポールモーリアと「渡鬼」

 ポールモーリアが死去。
 今朝、テレビのニュースで知りました。
 ポール・モーリアの曲の数々は1960年代あたりからの日本の当時の時代の空気を感じます。
 スイートな1950年代のジャッキーグリースン楽団、ネルソンリドル楽団、1960年代のパーシーフェイスらのイージーリスニング音楽は僕は大好きなんですが、イージーリスニング音楽の中でも、ポールモーリアはサウンドは異質な気がします。好きか、嫌いかでいうと、子供の頃は好きだったと答えるしかありません。
 今、この人の曲を聞くと、名曲でありながら、「間抜けな感じ」が僕は感じてしまいます。
 ちょっと、脇が甘くて、胡散臭いサウンド
 フランスかぶれの日本人がフランスの新聞紙にフランスパンを包んで、パリに見立てた銀座を闊歩しているような?そんなヤツいるわけないけど、そんな間抜けさ(笑)

 間抜けな感じは、「恋は水色」のヒットから16年経ったすでに1970年代に、多くのテレビマンの音効さんは感じていたらしく、ギャグの要素があるテレビの映像に、特に「オリーブの首飾り」などはBGMとして頻繁に使用されました。
 おそらく、日本テレビの「11PM]が最初でしょう。また、マジックをやる時のBGMにも18番として使用されます。このギャグ系音楽としての印税収入は察するに相当あったと、思われます。
 また、ポール・モーリアという名前が、妙におかしくて、つかみの雄叫びギャグとして、僕も台本にこの名前を書いた記憶があります。そうそう、たけしさんのギャグとして「ポールモ〜〜〜〜〜〜リア!!」書いたことがあります。
 
 最後に、「オリーブの首飾り」という曲、羽田健太郎さん作曲の「渡る世間は鬼ばかり」の有名なオープニングテーマ曲にチョット似ていることに、今日、僕は気づきました。
 また、ポール・モーリアは俳優の故大泉あきらさんには酷似しているのにも気づきました。