「日本百名山」を裏から登ると

 深田 久弥さんの著「日本百名山」は登山家だけではなく、日本の名随筆として、知らない人はいません。僕のようなプチ登山家にとっても、 深田 久弥さんの著のその詳細なルート説明、山に対する尊厳の念は、なんと 深田 久弥さんを高みの方に思えていたことか。
 何故、こんな数の山を黙々と修験者のように登れたのか?
 これが大きな疑問でした。
「100」という数は尋常ではありません。
 その謎を解く鍵が、書評家永江朗さんが紹介されていました。「日本百名山の背景―深田久弥・二つの愛」安宅夏夫さん著(集英社新書)の紹介です
 その本によると、深田 久弥さんは実は最初の奥さんの脊椎カリエスで寝たきりでご不自由だった北畠八穂さんと別れ、運命的再会した初恋の人、木庭志げ子さんと、再婚した事実があり、
その罪を背負って生きていたとうのです。
 それが「日本百名山」を登る原動力になったのではということ。
 小中学校の教科書に出てくる偉人の深田 久弥さんにこんな激しいココロがあったのだと、驚愕させらました。
そして、多くの中高年が山に登っています。
その「中高年の山登りのパワー」の源は一体、なんなのか?もしかして?と、深読みしてしまいます。