『ティファニーで朝食を』などで知られる作家トルーマン・ カポーティが、犯罪ノンフィクションという新たなジャンルを切り拓いたと言われる傑作『 冷血』を書き上げるまでを描いた伝記ドラマの映画「カポーティ」
一家4人惨殺事件の詳細を本にして、これがいわば、ドキュメンタリー本の元祖といわれているらしいのですが、これが映画化されて、今、アカデミー賞有力という噂もあるのはご承知でしょう。
しかし、この本、実際、大昔、読んだことがあるのですが、僕はちっともおもしろくなかたったんです。もう、内容は忘れましたが。
それはいいとして。
先日、青山南さんの記述を読んで、ほほほほ!の発見があり、いやあ、ほほほでした。
僕の大好きな映画「アラバマ物語」の著者ハーバーリーはカポーティの、お友達だったそうでして、彼女の本「アラバマ物語」が先に大ベストセラーになったというのです。「ワンブックオーサー」と言って本一冊で有名になった人でその後、もう一冊書こうと実際にはしたんですが、自分が納得しないでボツにしたというのです。「アラバマ物語」は現在まで3000万冊の超ベストセラー。
で、トルーマン・ カポーティは映画の中でも自分はほとんど、メモしてないで印象的なシーンを記憶で再現できると言ってるんですが、実は本当は取材好きのハーバーリーが友人カポーティのために150ページ以上もタイプして渡し、それが元で「冷血」が生まれたらしいと。これはチャールズCフイールズという作家が書いたハーバーリーの伝記を作家ギャリソンケイラーが読んで、推測したことなのです。
映画「カポーティ」にはハーバーリーも出てきます。
「アラバマ物語」に出てくる虚言癖の少年はカポーティだそうですから、こんな関係を知って、カポーティの映画を見ると、グリコのおまけみたいに楽しいのではないでしょうか?