捨て本の薦め


捨て本。
本好きにとって、できれば、買った本はすべて、手元においておきたいというのは
習性です。
また、僕のように本は大事にしなさいという教育を昭和30年代に義務教育を受けた人間にとっては刷り込みでありました。
しかしながら、この住宅事情。
鳩山御殿のような邸宅は日本人のほとんどが所有していません。
巨大プラズマテレビを買っても、部屋が狭くて、画面の全体が見られないのが、日本の住宅事情です
 そこで本は自分にとって意味のないものは破棄しなければ生活ができません
 「本を最後のページまで読みなさい」という教育も受けました。これも今、考えるとちょっと妙な教育であると思います。
 本も芝居、映画やテレビと一緒。
 「つかみ」がまず、必要です
読者の心や興味をいかに引いて、読ませていくかがプロです。また、読み手は年々、歳をとるほどに、熟練読者になります。つまらない本は何行かで判断できるようになってくるわけです
また、飛び飛びに読んで理解できる技術も身につけます。
 それにお金を出して買ったのはこちらで、こちらが主導権を握っているわけですので、最初の文体を読んで生理合わないと捨てる権利があるはずです
 好きでもない男女が見合いして、無理やり付き合わせられていることはないのです。
 人生は短い。時間がないのです
 より、素晴らしい本に出会うには捨てる勇気がないといけません。
 昨日も本を二冊捨てました
昨日も僕は足に5キロの重石のトレーニンググッズをつけて歩く、三浦雄一郎と同じトレーニングをしています。二宮尊徳スタイルでの徒歩読書。得にこれが僕の読書スタイルなので、歩きながら読み、負荷をこれ以上、肉体、精神面にかけるものは避けたく(笑)、途中、許可を得て、デパートのゴミ箱に本を捨てました。
 昨日、捨てた本のタイトルがNさんの新書本、ベストセラー「「捨てる!」技術」という本、これって、5分で読めてしまいました。僕には書いていることが「そんなこと言われなくても当たり前じゃない!?」なんの技術も書いてないようにしか見えません
これから書くことは本当の話です。オチを書いているつもりはありません。
最後はJRのゴミ箱にNさんの「捨てる!」技術の本を投げ捨てました。
これは偶然の話。 本当にオチで書いているのではありません、くどいようですが。
この本はそういう意味で作者の書いた通りの運命をたどった人生の皮肉です
つまり、産みの親にこの本は捨てられる運命を背負わさられたのです